「ちがう!パパじゃない!」と怒られた日
ある日、娘とおうちで「お医者さんごっこ」をしていたときのこと。
私:「今日はどこが痛いんですかー?」
娘:「ちがう!チチ(私)はお医者さんじゃなくて、キティちゃんがお医者さんでしょ!なんで勝手に変えるの!!」
私:「…すみません!!」
なにが起こったかわからず、一瞬フリーズ。
まさかごっこ遊びで本気で怒られるとは…。
でも、これが“子どもの世界”にとってどれほど大事なことか、
このあと深く考えることになりました。
ごっこ遊びは“自分の世界”を作る時間
子どもにとってごっこ遊びは、
ただの暇つぶしやおしゃべりタイムではないようです。
それは、**自分で作り上げた「世界」であり「ルール」**なんです。
- お医者さんと患者さんのやりとり
- 赤ちゃん役とお父さん役
- 救急車ごっこで誰がケガしてるのか
子どもは、頭の中でしっかりと物語や役割を構築しています。
だから、大人が無意識にその流れを変えてしまうと、
「台本を勝手に書き換えられた!」と感じて怒るんですね。
「怒る=ダメ」じゃない。むしろ成長の証!
私も最初、「あ、またイヤイヤ期の“自己主張”かな」と受け止めていました。
でも調べてみると、これは単なる“わがまま”ではありませんでした。
ごっこ遊びでの怒りやこだわりは、
- 想像力が育っている
- 他者とのやりとりに意識が向いている
- 自分なりのルールや枠組みを理解している
という、心と頭の大きな成長のサインでもあるそうです。
我が家の“ごっこ遊びモード”のコツ
それでも毎回怒られていたら大人も疲れてしまうので、
我が家ではごっこ遊び用のルール共有を取り入れるようにしました。
✔️ まず最初に“役”を確認
「今日はチチ(私)は何の役?」
→ これだけで、子どもの“物語の枠組み”を崩さずに済みます。
✔️ 途中で変えたいときは聞く
「患者さんじゃなくて、次はお医者さん役でもいい?」
→ 事前確認を入れることで、怒られるリスクがぐっと下がります(笑)
怒られても、実はうれしい
変な話かもしれませんが、
私はこの「ごっこ遊びで怒られる」経験を、
ちょっと誇らしく感じてもいます。
それは、子どもが自分の考えを持ち始めた証拠だから。
- 「自分の世界」を大切にしている
- その世界に“チチ(私)を参加させたい”と思っている
- でも、“ちゃんとルールを守ってほしい”という願いもある
…つまり、子どもの中ではちゃんと**「遊びを通じた関係性の練習」**が進んでるんですよね。
それでも疲れたら…「ながらごっこ」もOK!
とはいえ、毎回全力で付き合うのは大変。
特に家事の合間や、疲れてるときはキツい。
そんなときは、“ながらごっこ”で力を抜くのもおすすめです。
- 洗い物をしながら「お弁当屋さんごっこ」
- 洗濯を畳みながら「ファッションショーごっこ」
- 横になりながら「病院ごっこの患者役」(←これはかなり楽)
ちょっと手を抜いても、
「一緒に遊ぶ姿勢」さえあれば子どもは満足してくれることも多いです。
まとめ|ごっこ遊びの“怒られエピソード”は、愛しい宝物
「また怒られた…」と凹む日もあるけれど、
それは我が子が“自分の世界”を持ち、
そこに私を巻き込もうとしてくれている証。
そして、私がミスをしたらちゃんと指摘してくれる。
そう考えると、子どもの怒りさえも成長のかたちなんだなと感じます。
完璧じゃなくていい。
大人も間違えながら、一緒に遊んで、
一緒に笑って、ちょっと怒られて…その繰り返しが、
きっと親子の「心の土台」を作っていくんだと思います。
🔖この記事のポイントまとめ
- ごっこ遊びの怒りは、想像力とルール意識の発達の証拠
- 最初に“配役確認”することで怒られにくくなる(笑)
- 余裕がない日は「ながらごっこ」でもOK!
- 怒られたことすら、成長の記録と思えば愛しい
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